特徴等 |
小樽市街地の北部に位置する旧手宮駅は、明治13年(1880)に開通した幌内鉄道の起点であり、石狩・空知地方からの石炭の積出や、開拓に必要な生活物資などの輸送、道内の産物輸送にかかわる海陸交通の接点として発展した。機関車庫をはじめ、蒸気機関時代の鉄道駅を構成する6件の建造物が重要文化財に指定され、手宮駅の発達さらには北海道開拓の基盤整備の過程を今に伝えている。 擁壁は石炭積み出しのための高架桟橋に至る線路の路盤を支えたレンガ積みの擁壁で、明治45年(1912)より使用が開始された。高架桟橋線は、昭和19年(1944)に廃止されたが、およそ85メートル擁壁が現存している。石炭資源とともにあった北海道の鉄道を象徴する遺構である。 参考資料:文化庁HP/小樽市HP |
番号・名称 | 年 代 | 構造等 | |
29 旧手宮鉄道施設擁壁 |
明治末期(1868-1911) |
煉瓦造、延長85m |
北海道の重要文化財建造物 2017-11-15 現在 |